ゲンノショウコは、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、日本中の日当たりの良い山野や道端に普通に見られる植物です。名前の由来は「現の証拠」で、〈実際に良く効く〉〈早く効く〉という意味が込められています。そんなゲンノショウコは、ドクダミなど共に、日本の代表的な民間薬(薬草)の1つです。
ゲンノショウコの花期は夏から秋にかけてで、白っぽい淡い紫や紫がかった桃色の花を咲かせます。花の開花直前の7月頃、有効成分のタンニンの一種、ゲラニインの量がもっとも多くなります。(ゲンノショウコは昔から「土用の丑の日」に採取すると良いと言われてきました。)この時期に刈り取ったものを天日乾燥させ、生薬として用います。

ゲンノショウコの特徴
★??ゲンノショウコの成分??★
ゲンノショウコは、タンニン、没食子酸、クルセチオン、コハク酸などを含んでいます。ゲラニインは、ゲンノショウコに含まれるタンニン(デヒドロエラジタンニン)のことです。タンニンには収斂作用、また消炎作用などがあり、整腸します。
ゲラニインには小腸・大腸の働きを調節して整える働きがあり、止瀉として働きますが、大量に服用しても便秘を起こす恐れもありません。その他、クエルセチンやケンフェノールなどのフラボノイドも含みます。
★??渋味とタンニン??★

タンニンには収れん作用があり粘膜を変性させる作用があります。タンニンを口に入れることによって粘膜の蛋白質とタンニンが結合して変性し、組織や血管が縮まるなどして収れんします。渋味を感じるのは、口内が収れん作用によって変化するからです。
ゲンノショウコは、葉に20%のタンニンを含んでおり、タンニンの収れん作用によって胃腸の粘膜に働きかけ、整腸させます。ゲンノショウコのタンニンはゲラニイン(エラジタンニン)というもので、強力な収れん作用(による整腸作用)がありますが、渋味は少なくて飲みやすいという特徴があります。
生薬としてのゲンノショウコ
中国にはゲンノショウコと近い植物として、フクロウソウ科の老鸛草(ろうかんそう)があります。身体の風や湿といった老廃物を取り除き、巡りを良くする生薬で、性は平性、味は苦・辛、帰経は肝、腎に分類されています。
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有効成分にゲラニインなどのタンニンを含むゲンノショウコ。「現の証拠」(実際に効く証拠)と名付けられるほど、頼りになる薬草として用いられてきました。小西製薬の粉末500g入りです。
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