「垣を通す」ほどの生命力を持つカキドオシ(別名:連銭草)について
カキドオシ(垣通し)は、日本全土、中国や台湾や朝鮮半島、シベリアなどの温帯地方に分布している蔓性のシソ科植物です。
日本では日の当たる野原やあぜ道、やぶ地などに普通に自生しています。
カキドオシの茎は、最初は高さ15cm前後で直立して伸びますが、開花期には倒れて地面に這うようになり、蔓となって長く伸びていきます。この蔓がどんどん長く伸びて、垣根を通り越すほど成長することから、「垣通し」と呼ばれるようになりました。
カキドオシの葉は丸くて縁に鋸歯があり、銭の形に似ており、それらが連なって生えることから「連銭草」(中国種は「金銭草」)とも呼ばれています。また、子供の癇の虫に効くとされ、カントリソウの別名もあります。
カキドオシは4〜5月頃、淡い紅紫色の唇形の花をつけます。この時期に地上部の全草を採取し、速やかに乾燥して加工したものを生薬(連銭草)として薬用に用います。

カキドオシの成分と活用
カキドオシは、精油成分のリモネン、メントール、ピノカンフォンを含むので、茎や葉を揉むと強い良い香りがします。グリーン調にハッカを混ぜたような爽やかな香りです。その他には、ウルソール酸、硝酸カリ、タンニンなどの成分を含んでいます。
カキドオシは、日本や中国だけでなく、ヨーロッパでも古くから生薬やハーブ療法に用いられており、体の水の流れを整えたり、糖や脂、石のケアに良いと言われてきました。垣根を通すほどの繁殖力が強いことから、生命力旺盛な万能的薬草として、古今東西の療法で重宝されてきました。
連銭草・金銭草の伝統的な分類
連銭草(カキドオシ)の分類では、味は甘、性は凉、帰経は肝・胆・腎・膀胱に分類されています。 体の余分な湿気と熱を取り、また余分な水分や違和感をデトックスする生薬と言われています。 伝統的には、連銭草と相性の良い裏白樫を 組み合わせる薬草療法があります。 また古来から連銭草は、できるだけ新しく青々としていて、香り高いものが 良品であると言われています。
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