皮膚がかゆい
皮膚になんの反応もない場合が問題
湿疹・じんましん・皮膚炎・みずむし・いんきん・しらくもなどでは、 皮膚のかゆさとともに、必ず皮膚になんらかの反応があらわれる。 問題になるのは、皮膚にこれといった変化がない場合である。 糖尿病・萎縮腎・皮膚痩痒症・肝臓病などの内科的原因によるものだから、 医師(内科) の診察を受けるようにする。
皮膚搔痒症の症状
発疹などのこれといった症状はないのに、皮膚や粘膜に強いかゆみを訴える病気だ。
全身どこにでも出現するが、局所にくるものを陰部搔痒症・肛門搔痒症などという。
一度かゆみが強くなると、かきむしったり、ヘたに薬をつけたりするので、
二次的に湿疹を起こすことが多い。一般に、老人は皮膚が乾燥するのでこれにかかりやすい。
漢方 がんこなかゆみに用いる処方
漢方療法では、虚証であるか実証であるかの見きわめが重要だ。
- 桂麻各半湯 かゆみの起こりはじめによい。
- 真武湯 虚弱な人や老人で、手足が冷えやすく冬になるとあらわれるものに。
- 当帰飲子 老人で、 皮膚に油気が少なくなり、かゆみのつづく人に用いる。
- 竜胆瀉肝湯 陰部や肛門の搔痒症に一般的に。
- 温清飲 比較的体力があり、のぼせ気味の女性の血の道症にも用いるが、 かゆみがあり慢性化した皮膚搔痒症、乾燥性の湿疹等にも応用される。
- 皮膚のかゆみ
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温清飲は、体力中等度で、皮膚がかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの、「月経不順、月経困難、血の道症(注)、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎」の漢方薬です。
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体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿のにごり、こしけ(おりもの)、頻尿に良い漢方薬です。
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比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけに良い漢方薬です。
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体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの次の諸症: 湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、かゆみに良い漢方薬です。
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温清飲は皮膚がカサカサして色つやが悪く、のぼせる方の生理不順、更年期障害、湿疹・皮膚炎などを改善します。 血液の流れを良くし、炎症を鎮める働きがあります。
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竜胆瀉肝湯は比較的体力があり、下腹部に熱感や痛みのある方の排尿痛、残尿感、おりものなどを改善します。炎症を鎮め、排尿を促す働きがあります。
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体力中等度で,皮膚はかさかさして色つやが悪く,のぼせるものの次の諸症:月経不順,月経困難,血の道症(注),更年期障害,神経症,湿疹・皮膚炎に良い漢方薬です。
気になる症状は
ございませんか
症状と漢方薬
K.手足、肩、腰
- 刺すように痛む
- 打撲、捻挫
- 冷えると痛む
- 肩こり、五十肩
- 雨の日に痛む
- 寝ちがえ
- にぶい痛み
- 筋肉痛
- 夜間に痛みがひどくなる
- こむらがえり
- 手足の冷え
- むくみ
L.心(精神、ストレス)
- イライラする
- 神経が高ぶる
- 喉に異物感がある
- 不眠症
- 憂うつ感、不安感がある