にきびの症状と原因
にきびは皮膚だけの病変ではない
「青春のシンボル」とよばれる「にきび」は、 思春期の男女に多発し、顔(とくに額・ほお・アゴ)や 背中の中央部、胸などによくできる。 統計的には16〜25歳までがピークで、 男性の90パーセント、女性の80パーセントが にきびの経験者だ。 治療を要する重症者は男性で20パーセント、女性で18パーセントだそうだ。 数字の上では、やや男性に多いわけだが、 顔にできる皮膚の異常であり、思春期に出現するものだけに、 これは悩みのシンボルでもある。
にきびの症状
医学的には、毛穴に粟粒くらいの大きさで青黒い点としてみられるものを面皰(めんぽう)、 さらに周囲を強く押すと、角質と皮脂からできる脂肪のがたまりが出てきて、 ここに細菌がついて感染したものを尋常性痤そう(じんじょうせいざそう)という。 さらに問題になるのは、にきびを早く治そうとして抗生物質や硫黄剤含有ローションなどの 強い薬を使ったり、いじくりまわして、ケロイド様瘢痕といわれる痕を残してしまうことである。 こうなると、女性は化粧ののりを悪くしたり、色素沈着を残したりして、顔の美的外観をそこなってしまう。
にきびの原因
皮膚には皮脂腺というものがあり、
そこから分泌される皮脂(あぶら)が、汗腺から分泌される汗とともに、皮膚を保護している。
にきびに関係があるのは皮脂腺で、首・顔・胸・背中などにとくに多く分布している。
これ(皮脂)が性ホルモンの発達する思春期になると、分泌量も多くなり、
それがスムーズに皮膚の表面に排泄されれば問題はないのだが、
なんらかの原因で角質化し、毛穴の出口がふさがれたり、赤くなると、皮脂の
かたまりである面皰ができるのである。
この皮脂腺を活発にする性ホルモンは、
男性ホルモンであるが、女性では生理前に黄体ホルモンの作用で皮脂の分泌が盛んになる。
生理前などにひどくなるのは、このためなのだ。
面皰が皮膚肉にあるうちに、
非病原性の細菌(アクネ桿菌や白色ブドウ球菌など)のために分解され、
炎症を起こすと、赤く硬い丘疹ができる。
にきびは、遅くともこの時期までに治さないと化膿し、
尋常性痤そうへと発展してしまう。
以上がにきびのメカニズムであるが、なんらか
の原因というのが曲者だ。それは、食事や日常生活の不摂生であったり、
便秘・胃腸障害・生理不順・冷え症などがからんでいるからである。
ニキビの漢方薬
ニキビをきれいに治す漢方薬
漢方ニキビ薬は、ニキビ・吹き出ものに使われる代表的な漢方処方の 清上防風湯です。 清上防風湯は12種類の薬草からなり、 その作用はニキビの赤み・熱感あるいは化膿を取り除く消炎のグループ(黄連、黄岑、連翹など)と、ふさがった毛穴を開き、皮脂の排泄を促す 発表のグループ(防風、荊芥、薄荷など)に大きく分かれます。
漢方ニキビ薬の分類
- 赤くて大きな思春期にできやすい典型的なニキビには消炎グループの薬草が効を奏します。
- 毛穴がふさがって皮脂がうまく排泄しないためにできる大人のニキビには発表グループの薬草が活躍します。
これら2グループの薬草の働きにより、ニキビをきれいに治します。
思春期の軽いニキビなら、まめな洗顔でもある程度の効果が期待できますが、
赤くて大きい典型的なニキビとなると一般には外用剤である軟膏や口ーションが使われます。
外用剤は一つ一つのニキビにスポット攻撃をしかけ、比較的早い効果も期待できますが、
内服薬との併用がさらに効果的。内服薬のポイントは‥‥
- 消炎薬のグループは脂性肌に多い青年のニキビに効果を発揮します。
- 発表薬のグループは乾燥肌に多い大人のニキビに効果を発揮します。
内服薬では、すべてのニキビにまんべんなく効果が行き渡ります。 漢方薬にビタミンB群やCなどの併用もさらによいでしょう。 生理前になるとニキビが決まってできる方には、女性ホルモンを整える働きのある桂枝茯苓丸加薏苡仁がよく効きます。
- ニキビ
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皮膚疾患でお悩みの方へ。お肌の状態を改善する、飲みやすい錠剤タイプの医薬品です。ビタミンC、B配合。
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体力中等度以上で,赤ら顔でときにのぼせがあるものの次の諸症:にきび,顔面・頭部の湿疹・皮膚炎,あかはな(酒さ)の漢方薬です。
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体力中等度以上で、赤ら顔でときにのぼせがあるものの次の諸症:にきび、顔面・頭部の湿疹・皮膚炎、あかはな(酒さ)に良い漢方薬です。
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